オペラ『フィガロの結婚』プロジェクトレポート ~始動!~
2027年1月の本番に向けて始動した本プロジェクトでは、山田和樹たっての希望により、若手歌手を対象としたキャストの公募オーディションを実施しました。
2026年5月17日、フィリアホール リハーサル室
この日、映像での一次審査を経て本審査に歩を進めた約30人の歌手との対面オーディションがおこなわれ、晴れて、プロジェクトに参加するキャスト陣が決定。
すべての審査を終えて結果発表をおこなった後、速やかに初回ミーティングを敢行し、プロジェクトを牽引する山田和樹、キャストの研鑽プログラムを監修し声楽指導をおこなう小森輝彦の両名から、合格したキャストの方々に方向性を示す説明をおこないました。
≪山田和樹より≫
この世で一番好きな作曲家はモーツァルトだと公言していますが、オペラは、以前に「魔笛」を一度だけやったことはありますが、その他のオペラ作品、特にダ・ポンテ三部作はまだ手掛けていません。僕にとってモーツァルトのオペラは本当に特別で、理想形のイメージは頭の中に漠然とあるものの、それを実現に移そうとしたことがなかったのです。
これまで沢山の実演や録音にも触れてきましたが、今回は、そのどれとも違う、僕の頭の中にある理想のモーツァルト『フィガロの結婚』を現実の音にしたいという気持ちがあります。それにはどうするのが良いか…と考えたとき、皆さんのように、日々研鑽を積まれていて、この作品とまっさらな状態で向き合うことができるであろう方々と一緒に、演奏会に至るその瞬間まで、共に理想を追求していくことがベストだと思いました。
今回応募してくださった皆さんは「何か変わりたい」「新たなことに挑戦したい」という想いを胸に抱えて来てくださっていると思います。その気持ちを共通項に、みんなで頑張っていきましょう。
≪小森輝彦より≫
今回目指していることは簡単なことではありません。山田さんが目指す理想のモーツァルトというのは、 これまでの『フィガロの結婚』の上演で積み重ねられてきたトラディションから一度離れてスコアに戻るということ、純度の高いモーツァルトを目指すということを意味しています。
これまでこの作品を歌ったことがある方もいらっしゃると思いますが、この場では、良い経験は活かしつつ、これまでに教わったことや指示されたことを記憶の中から解凍して再現する場所ではなく、皆さんおひとりおひとりが、モーツァルトの音楽、ダ・ポンテの言葉、役柄といったことを、改めて勉強して知り抜いたうえで、自分を見つめ直し、ご自身の中から出てくる一期一会の”真実”を出してもらうことを目指していければと思っています。
キャスト陣は、この夏から本番まで定期的に集まり、チームとして研鑽を積んでいきます。
”まだ見ぬ世界へ”というキーワードのもと、≪ダ・ポンテ三部作≫に初めて挑む山田和樹と、小森輝彦のサポートを得ながら作品と真正面から向き合い研鑽を積む若手キャスト、そして山田と阿吽の呼吸で音楽を奏でる横浜シンフォニエッタが、どのようなケミストリーを生み出すのか、是非ご注目ください。
2026年7月30日 一般社団法人横浜シンフォニエッタ
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